日本音楽集団
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《日本音楽集団の業績についての所感》 大M 純三

来年2014年に創立50周年を迎える日本音楽集団の この半世紀に及ぶ活動の歴史と、今日の隆盛を 私は心から嬉しく思います。日本音楽集団結成の頃から、この邦楽器集団に私は大きな関心を寄せて、声援を送ってまいりました。集団が創立されたのは1964年、ちょうど時を同じくして、その頃から私はNHKで、番組企画制作、音楽資料(アーカイブス)、「日本民謡大観」制作など、様々な音楽の仕事を担当するようになり、その半世紀の間、日本音楽集団の活動にも常に注目してきました。

日本音楽集団発足当時は、作曲の三木稔、筝の野坂恵子(現・野坂操壽)という2人の天才的な人材に恵まれて、1960年代から、邦楽器による画期的な名曲の名演奏が数多く実現し、新曲が生まれるたびに、わくわくして楽しませて戴きました。広く親しみやすい作品を多数作曲された長澤勝俊(前の集団代表)の働きにも大きな感謝を捧げたいと思います。これらの優れた作曲・演奏を、私はバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンをはじめとする数多の西洋クラシック音楽の名曲と共に心から楽しむことが出来ましたことを、深く感謝しております。

日本音楽集団の作曲と演奏は、私の音楽美学(音楽趣味)を豊かに広げ、深めてくれました。  そして、日本音楽の 《伝統の創造》 において、世界的に愛好され、通用し、認められる 大きな財産、他に代えられない貴重な遺産となり、日本が世界に誇れる音楽ジャンルの一つとなったことを、本当に嬉しく思います。(2013年7月 記)

大M純三氏プロフィール
音楽評論家、音楽鑑賞・音楽美学/元NHKチーフディレクター、大学講師、東大美学卒。
NHK文化センター 横浜ランドマーク教室 「名曲にしたしむ」講師
講座の特色→17年続いている定評の鑑賞講座。貴重な選曲、わかりやすい解説、詳しい保存用教材提供。
毎月第4土曜 10:00〜12:00、ランドマークタワー16階 (桜木町駅/みなとみらい駅徒歩7分)
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