日本音楽集団
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最高級の演奏再現 三木稔の「くるだんど」
〜Tokyo Cantat 2013〜
2013年5月3日 18:30
すみだトリフォニーホール(大ホール)
21世紀の合唱を考える会 合唱人集団 音楽樹(代表幹事:栗山文昭)は、毎年5月の連休にTokyo Cantat(トウキョウ・カンタート)を開き、海外からも合唱研究者・指揮者を招聘し、合唱指揮法、公開ゼミナール、各種のコンサートなど一大合唱フェ スティバルを開催している。


今年のテーマは昨年に続く「やまとうたの血脈IV」。5月3日の夜の部は、シリーズII「日本の音素材による合唱」南からの旋法。日本音楽集団も招聘を受けて初出演。三木稔の《くるだんど》奄美の旋律による混声合唱のためのカンタータを共演した。100人を越す合唱団コーロ・カロスの声量は見るからに頼もしい。これまでに100人もの合唱で歌われたことはなかった。日本音楽集団12人(笛、尺八3、三味線3、十七絃2、打楽器3)の演奏も合唱に包まれ溶け込むように響いてくる。他の4曲はアカペラかピアノのみであったので「くるだんど」はあたかも和製オーケストラ然として迫力満点。邦楽オーケストラを初めて聴かれる方々にとっては驚きであったかもしれないし、日本音楽集団にとっては良いデビューとなったともいえる。

指揮者の栗山さんとは郷里(島根県益田市)の高等学校の7年後輩という間柄。同じ音楽の先生から指導を受けこの道に入った。彼の合唱界における大活躍には恩師も郷里も大喜び。

日本音楽集団結成に繋がった『くるだんど』

この『くるだんど』は日本音楽集団結成のきっかけとなった曲。1963年1月、南日本放送からの委嘱を受けて、当時活躍を始めていた東京尺八三重奏団(村岡実、宮田耕八朗、横山勝也)に加えて三味線(杉浦弘和)、十七弦(宮本幸子)、打楽器(田村拓男・雨宮靖和・鞍掛昭二)、合唱(東京混声合唱団)、指揮(横山千秋)で録音され、民放大会邦楽部門入賞。1963年5月、第二回東京尺八三重奏団演奏会(第一生命ホール)で初演。出演者、聴衆の感動を呼び、それから一週間、徹夜・半徹夜の話し合いを経て日本音楽集団の結成へ。1964年11月17日(第一生命ホール)第1回日本音楽集団定期演奏会がスタート。
2013年5月



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