日本音楽集団
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 2008.2.15(金) 日本音楽集団 関西特別公演 〜現代邦楽をあなたに〜

「邦楽ニュー・ウェーブ」の再来

 久しぶりの関西公演(助成;芸術文化振興基金)実現には感慨深いものがあります。
日本音楽集団創立(1964年9後、初めて地方公演を行ったのが、1969年12月の関西公演で、京都学生三曲連盟主催による「現代の邦楽を拓く」と関西学生邦楽連盟主催による「甦る日本音楽」でした。長沢勝俊作曲「筝四重奏曲」、「独奏尺八のための”詩曲”」、「子供のための組曲」、三木稔作曲「古代舞曲によるパラフレーズ」、「天如」と並ぶプログラムはまさに”現代の邦楽を拓く”のタイトルに相応しいものでした。
 関西の学生のみなさんが、逸早く日本音楽集団の存在に目を向け、京都と大阪でコンサートを開くという話に、私たちはとても興奮させられました。そおれを契機に文化庁からの助成を受けて、地方公演が頻繁に行われるようになり、関西定期演奏会は実に13回も続きました。
その後諸般の事情で途絶えていましたが、今回の関西公演を機に、復活宣言をしたいと思います。
かつて北軽井沢で行っていた「合奏講習会(夏のアカデミー)」(1971年〜82年)も昨年から東京で復活しました。
 学生邦楽の第一線を走った人も今や社会のリーダー格、そろそろ自由な時間が持てるようになったら「もう一度邦楽を」と意気込む人、毎年定期演奏会を開き着実な進歩を見せる各地の合奏団の人たち、夏季合奏講習会はさまざまな人たちの出会いで意気軒昴。30年前とははるかに違うレベルアップに感慨も一入。
 今回の関西公演が”邦楽ニュー・ウェーブ」の再来につながれば、この上ない幸せです。

日本音楽集団代表 田村拓男



【日 時】 2008年2月15日(金) 午後7時開演
【場 所】 豊中市立アクア文化ホール(豊中市曽根東町3-7-1)
【曲 目】  
  ・「大津絵幻想」  長沢勝俊 作曲
  ・「尺八三重奏曲」 川崎絵都夫 作曲
  ・「邦楽器のためのコンポジション」(十三絃版初演)  秋岸寛久 作曲
  ・「巨 火(ほて)」  三木 稔 作曲
【入場料】 3,000円(前売)、3,500円(当日)

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