日本音楽集団
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 2008.3.9(日) 日本音楽集団演奏会 益田公演
 〜島根邦楽集団・キッズ邦楽塾とともに〜

【第一部】
キッズ邦楽塾・島根邦楽集団オンステージ
 (1)カノン、他/秋岸寛久作曲/キッズ邦楽塾参加者
 (2)宴、虹の輪、京の春(四つの小品より)/長沢勝俊作曲/島根邦楽集団/指揮:広兼信俊
 (3)子どものための組曲/長沢勝俊作曲
   /日本音楽集団・島根邦楽集団共演/指揮:田村拓男

【第二部】
日本音楽集団ステージ
 (4)フランス音楽メドレー/秋岸寛久編曲
 (5)雪舟讃/廣瀬量平作曲
 (6)邦楽器のためのコンポジション/秋岸寛久作曲
 (7)SAKURAパラフレーズ/委嘱初演:秋岸寛久編曲
 (8)ディヴェルティメント/佐藤敏直作曲

【日時】 2008年3月9日(日) 14:00開演
【会場】 島根芸術文化センター《グラントワ》大ホール
【チケット】 全席自由 一般2,000円 学生1,000円

 

「キッズ邦楽塾」と島根邦楽集団の同時発表会
〜日本音楽集団益田公演〜

田村拓男

3月9日、島根県芸術文化センター「グラントワ」(益田市)で開かれた日本音楽集団演奏会では、2年目を迎えた「キッズ邦楽塾」と4年目を迎えた島根邦楽集団の発表演奏も同時に行われました。日本音楽集団2年振りの来演とあって、島根県内はもとより広島、岡山、山口県からの遠来客もあり、700〜800という盛況ぶり。

松下村塾に倣った「邦楽塾」

日本音楽集団と「子どものための組曲」(長澤勝俊作曲)を共演する島根邦楽集団

4年前の秋にオープンしたグラントワホールがはじめた各種の「塾」は好評。萩市(益田市から西に約60k)にある吉田松陰の「松下村塾」に倣ったもので、「合唱塾」「トランペット塾」「演劇塾」「太鼓塾」「邦楽塾」など…。「邦楽塾」には思いもかけず、流派・ジャンル・地域を超えて70人を超す大勢の参加者があり、すかさず島根邦楽集団(代表:熊谷雅楽映)の結成につながりました。これまでに「越天楽今様」(増本伎共子作曲)、「四つの小品」(長澤勝俊作曲)、「夏の一日」(長澤勝俊作曲)、「子どものための組曲」(長澤勝俊作曲)などを練習してきましたが、今回の日本音楽集団来演を機会に「子どものための組曲」を共演、見事な演奏を披露して拍手喝采をうけました。

YKプログラムによる「キッズ邦楽塾」
また昨年からはじまった「キッズ邦楽塾」は参加者が倍増。YKプログラム(米澤浩・熊沢栄利子考案)を使った指導で子どもたちはみるみる上達。お箏に触ってまだ4回目という子どもたちが今回のコンサートではオープニングを受け持ちました。輪唱形式の「かえるの歌」を弾きながらオケピットに乗って登場した子どもたちに、客席からは驚きの声と感激の拍手。2年目のキッズたちは、新しく作られた「カノン」(秋岸寛久作曲)と「そよかぜ」、そしておまけに「スロープ」(いずれも秋岸寛久作曲)まで披露しました。 このように作曲家を身近においた新たな教育プログラムの考案は、キッズ邦楽発展への道標となでしょう。


「かえるの歌」を演奏するキッズ邦楽塾の子どもたち

雪舟のふるさとで「雪舟讃T」(廣瀬量平作曲)を演奏
室町時代の禅僧、画僧「雪舟」は、益田の地で87歳の生涯を終えました。涙のねずみを描いた話しは有名ですが、その雪舟が作った庭園が益田市には2つもあります。
日本音楽集団が廣瀬量平氏に委嘱して生まれた「雪舟讃T」(1985年)が益田公演で再演され市民の共感を呼びました。その他「フランス音楽メドレー」、「SAKURAパラフレーズ」(秋岸寛久編曲)、「邦楽器のためのコンポジション」(秋岸寛久作曲)、「ディヴェルティメント」(佐藤敏直作曲)などが演奏されました。


廣瀬量平作曲「雪舟讃」を演奏中の日本音楽集団

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