集団・∞の表現力へ 〜河地良智氏を迎えて〜
一、 子供のための組曲(1964年)/長澤勝俊作曲 "
Suite for Children", by Nagasawa Katsutoshi
二、 雨のむこうがわで 4人の打楽器奏者のために(1978年)/池辺晋一郎作曲 "
On the other side of Rain" for 4 Percussionists, by Ikebe Shin-ichiro
打楽器:仙堂新太郎・望月太喜之丞・盧慶順・島村聖香
三、 邦楽合奏のための組曲 "夢もよい" 〜唯遊湯人の詩に寄せて・・・〜(委嘱初演)/福嶋頼秀作曲
"
Dreams・・・" suite for Japanese traditional instruments,inspired
by the world of Tayu Tohto,s poems (premiere), by Fukushima
Yorihide
語り:宮越圭子
四、火の曲(2004年)/四反田素幸作曲
HI-NO-KYOKU, by Shitanda Motoyuki
五、ディヴェルティメント(1969年)/佐藤敏直作曲
Divertimento, by Satoh Toshinao
2010年11月17日[水] 午後7:00開演(午後6:30開場)
会場 : 第一生命ホール(晴海トリトンスクエア)(都営大江戸線「勝どき駅」A2a出口より徒歩8分)
主催 :
特定非営利活動法人日本音楽集団 ◆http://www.promusica.or.jp/
NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール
助成 : 平成22年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
入場料 : 4,000円 全席自由
チケット予約:
日本音楽集団 TEL03-3378-4741 FAX03-3376-2033 E-mail office@promusica.or.jp
トリトンンアーツ・ネットワーク・チケットデスク TEL 03-3532-5702(平日11:00〜18:00)
電子チケットぴあ pia.jp/t 0570-02-9999
ヤングチケット : 25歳以下の方に割安料金で。
前日午前中までに日本音楽集団事務所へご連絡ください。
集団・∞の表現力へ 〜河地良智氏を迎えて〜
今回の定期演奏会は、創立より45年間、200回の公演を経て積み上げてきた経験と実績に、河地良智氏を迎えて更なる表現を目指すコンサートです。
「子供のための組曲」は、第1回定期演奏会(1964年11月17日、於:旧第一生命ホール)にて初演され、近年では各種邦楽器の合奏団だけでなく、子どもたちの手による演奏の機会も増えています。
「雨のむこうがわで」は、稀有な存在でもある邦打楽器奏者4人による、迫力ある演奏でお楽しみいただきます。
対照的に「火の曲」は、精緻なアンサンブルをお届けします。2004年、日本音楽集団創立40周年記念作曲コンクールの第一位受賞作品です。
また、当団には、「竹取物語」を始めとして、「語り」と共演する現代作品が多数存在しています。それはまた、琵琶の弾き語りや浄瑠璃など、邦楽器が本来備えている「日本語による語り」との相性の良さを表しています。「夢もよい」(福嶋頼秀・委嘱初演)では、そのような邦楽器の特質を熟知した団内作曲家による、「語り」を伴った作品となっています。
「ディヴェルティメント」は、言わずと知れた、団を代表する名作です。今回は、客演指揮に河地良智氏を迎え、これまでとは一味異なった演奏となることでしょう。
客演指揮:河地良智(かわち よしのり)
桐朋学園大学指揮科に学び、斎藤秀雄、秋山和慶の両氏に師事。1973年、第3回民音指揮コンクール(現東京国際指揮コンクール)で奨励賞受賞。二期会オペラやN響定期公演などで、W.サヴァリッシュ氏、O.スウィトナー氏等の副指揮者を務め、1975年、群響正指揮者に就任。1983年より文化庁海外派遣員としてドイツ・バイエルン国立歌劇場でW.サヴァリッシュ氏、ミラノ・スカラ座でG.パタネ氏等について積極的に歌劇場での研鑽を積む。帰国後、日・米・伊共同国際ワークショップにおいて「蝶々夫人」のプレジャ版を初演、二期会渡欧旅行公演同行の際には、ベオグラード・フィル、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団を指揮する。音楽之友社の企画する[モーツァルト・オペラ全曲シリーズ」21曲全曲の音楽監督、指揮者を務める。その後、国際交流にも力を注ぎ、それらの貢献により、北京市中日交流センター、オーストリア・ブルゲンランド州、諫早市より文化特別賞等を受ける。現在、洗足学園音楽大学教授、音楽学部長、及び、同大学院音楽研究科長、東京芸術大学講師として後進の指導にもあたっている。二期会オペラ研修所講師。
(委嘱初演)
邦楽合奏のための組曲“夢もよい”〜唯遊湯人の詩に寄せて・・・〜 作曲:福嶋頼秀
第1曲 春もよい・・・
第2曲 ヒグラシとヒナゲシ
第3曲 病んだ地球
第4曲 変わらぬ樫の木
異常気象にCO2排出量の削減、また名古屋での生物多様性国際会議(COP10)の開催と、昨今、環境問題に関する話題は事欠かない。詩人・唯遊湯人氏の創作はさまざまなスタイルをとっているが、その根底にあるのは地球の現状への危機感と生の肯定の姿勢であり、私自身も大いに共感するところである。
今回の作曲にあたって私は彼の詩集から4編を選び、それぞれの言葉の世界に触発されつつ、邦楽合奏と語りによる4つの楽曲を創作した(それに際し、氏に詩の抜粋や改変をお願いし、快く応じて頂いた事に大変感謝している)。
語り手の宮越圭子は日本音楽集団の十七絃奏者の“顔”であり、その音楽性をも伴う声を生かす箇所も設けている。またオーケストラ指揮者としても指導者としても大変信頼の厚い河地氏が導く和の世界にも、大いに期待している。
福嶋頼秀(ふくしま よりひで)
1967年群馬県生まれ、慶應義塾大学卒。邦楽器の作品を多数作曲し、日本音楽集団だけでなく、深海さとみ、藤原道山の各氏ほかが演奏している。また、仙台フィル、群馬響、東京都響、東京フィル、京都市響など日本を代表するオーケストラからの編曲・構成・司会依頼も多数。
2003年に世界的なチョンミョンフンが監修指揮するコンサートの構成編曲を担当しDVD化されたほか、日本を代表する指揮者・ソリスト・ポップス歌手らが演奏している。土曜ワイド劇場、月曜ドラマスペシャル、舞台の劇伴音楽も多数。今秋開催の生物多様性国際会議(COP10)の映像のための交響詩も作曲し、名古屋フィルの演奏で録音された。
http://www.fukushima-yorihide.com/
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