日本音楽集団
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 2011.07.14(木) 第203回定期演奏会

祭と祀(まつりとまつり)

一、 祭り(1998年)/藤舎呂船 構成編曲
TOUSHA Rosen(arranged): Matsuri

二、 にっぽん☆祭りスタイル(委嘱初演)/川崎絵都夫 作曲
KAWASAKI Etsuo: Japanesque Style of Festival

三、 マリンバ・スピリチュアル(1975年)/三木稔 作曲 ≪マリンバ独奏:臼杵美智代≫
MIKI Minoru: Marimba Spiritual

四、三つのフェスタルバラード(1975年)/三木稔 作曲
MIKI Minoru: Three Festal Ballads for koto quintet

五、森羅万象(委嘱初演)/秋岸寛久 作曲
AKIGISI Hirohisa: Shinrabansho


2011年7月14日[木] 午後7:00開演(午後6:30開場)
会場 : 津田ホール(JR千駄ケ谷駅下車)
主催 : 特定非営利活動法人日本音楽集団
助成 : 平成23年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
     公益財団法人ロームミュージックファンデーション
後援 : 津田ホール
入場料 : 4,000円 全席自由



2010年度に200回シリーズの定期演奏会を終え、新たな挑戦の第一歩となる第203回定期演奏会は、「祭り」をテーマといたしました。各地の祭り囃子を発展させ楽しく賑々しくお届けすることはもちろん、“祭り”の原点、ひいては音楽の原点でもある“祀り”や“祈り”を、日本音楽集団らしく、新鮮に重厚に表現いたします。ぜひ、ご来場下さい。



にっぽん☆祭りスタイル(委嘱初演作品)
祭り!子供の頃の故郷のお祭り、、都会でも盛り上がる盆踊り、、いつもの友だちも、夜、祭りの場で会うと何だか違う、何だかワクワクする。そして、暗い空の下に提灯やガス燈がキラキラと光っていました。和太鼓の響きと笛の音と。おてんばなあの娘の浴衣姿にドキッ・・・懐かしいな〜。
そんな楽しい気持ちを一年中味わいたい!・・・さすがにそれは無理かもしれません。それならステージ上で邦楽合奏でやってしまおう。
そんな気持ちで、各地の祭りをメドレーにしてお届けします。「ちょっと大人の〜邦楽アンサンブルによる祭りメドレー〜」をお楽しみ下さい。



森羅万象(委嘱初演作品)
「祀る」・・・あまり日常的に使う言葉ではないですよね。私はこの言葉に、どことなく「カゲ」を感じてしまいます。「祟る」と表裏一体のような気がするのです。人間が犯してきたさまざまな悪行、その報いから逃れよう、封じ込めようとする行為、それが「祀り」の起源なのではないでしょうか。「祭」が日常から解放された「ハレ」であるとすれば、「祀」は必死に厄から逃れようとする人々の日常の姿かもしれません。そういった陰と陽の姿を描いてみたいと思っています。



マリンバ・スピリチュアル
私と三木先生との出会いはもうじき30年になりますが、桐朋学園入学したての私が打楽器教室で練習しているとき突然楽器を拝見したいと入ってこられたその姿を昨日のことのように思い出します。先生の偉大さを同じ四国出身でより身近に尊敬する作曲家として心に留めて置いていただけにこのような出会いと現代も深く親交させて頂いている私には大変有難い限りです。その時からいつも先生から優しい流麗な音を頂戴するような気持ちにさせてもらいます。
今回の曲「マリンバ・スピリチュアル」も三木先生と大切な舞台で演奏させてもらいましたが、この度は祈ることが本当に大切な今の日本にこのレクイエム「マリンバ・スピリチュアル」が集団全員の心を一つにして響鳴する祈りの鎮魂曲となりますよう演奏してまいります。

[マリンバソリスト 臼杵美智代


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