孤と群 〜協奏曲特集〜
【1】 シャコンヌ 〜邦楽器のための〜 (安達元彦/1971) Chaconne - for Japanese Instruments 篳篥独奏:西原祐二 (指揮:田村拓男)
【2】 尺八協奏曲〜 風の歌を聴け (川崎絵都夫/2010) Shakuhachi Concerto "Hear the Wind Sing" 尺八独奏:元永拓 (客演指揮:苫米地英一)
【3】 琵琶協奏曲〜 祇園精舎 (秋岸寛久/2005) 琵琶独奏:久保田晶子 (指揮:稲田康)
【4】 箏協奏曲〜 挿頭花ーかざしー (高橋久美子/委嘱初演) Concerto for Koto and Japanese String Instruments: "Kazashi" 箏独奏:桜井智永
【5】 三味線と声のための協奏曲 〜江戸小咄へのオマージュ〜 (福嶋頼秀/委嘱初演) Syamisen and Vocal Concerto,Hommage for Edo Comic Tale 三味線独奏:杵家七三 独唱:青山恵子(客演) (客演指揮:苫米地英一)
日時: 2012年03月04日(日) 午後3:00開演(午後2:30開場)
入場料: 4,000円(全席自由)
5曲の協奏曲が並ぶコンサート
日本音楽集団代表 田村拓男
日本音楽集団205回目の定期演奏会は、創立48年目となる2012年3月4日(日)に開催されます。いつものウィークデーの夜公演ではなく、今回は日曜日の昼間の公演です。夜の外出をひかえておられた方がたにも是非聴いて頂きたいコンサートです。
今回は、邦楽合奏団と様々な邦楽器との協奏曲集の特集です。最近のメンバーたちのアンサンブル力量の上達ぶりには目を見張るものがあり、それぞれがソリスト級の力をつけ、時にはソロを、時にはバックに廻って丁々発止の音楽を創出しています。
「邦楽器のためのシャコンヌ」(安達元彦作曲)は1971年の夏、NHKの委嘱により誕生し放送初演、同年の芸術祭優秀賞を受賞した作品です。篳篥(ひちりき)の長いソロにはじまり、各楽器のソロが加わり、最後にはドラムセットまでが加わって大競演。あたかもオーケストラのためのコンチェルトのようでもあります。当時の邦楽界・音楽界を揺るがした作品です。他の4曲も、団内作曲家の新曲・委嘱も含めた力作が並び、4人のソリスト、そして演奏家らがこれにどのように応え、どのような力演を見せてくれるかが楽しみです。福嶋頼秀作品「声と三味線の協奏曲」にはメゾソプラノの青山恵子さんのご出演があり、指揮者には、苫米地英一氏(客演)が新天地開拓に力を貸してくれます。是非多くの皆様方がお立会いくださいますようお待ち申し上げています。
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