日本音楽集団
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 2014年11月29日(土) 第213回定期演奏会
日本音楽集団 第213回 定期演奏会
『伊福部昭生誕100周年 特別記念演奏会』

【1】 郢曲 鬢多々良(1973年)
指揮:田村拓男

【2】 SF交響ファンタジー(2007年:秋岸寛久編曲)
指揮:稲田康

【3】 交響譚詩(2005年:秋岸寛久編曲)
指揮:苫米地英一

【4】 日本狂詩曲(2009年:和田薫編曲)
指揮:稲田康



日時: 2014年11月29日(土) 14:00開演(13:15開場 / 13:40当日券販売開始)
会場: 第一生命ホール(晴海トリトンスクエア内)(都営大江戸線「勝どき駅」より徒歩8分)
入場料: 4,000円(全席自由) ヤングチケット:2,000円(25歳以下の方・全席自由)
【重要なお知らせ】
日本音楽集団第213回特別定期演奏会の「前売り券」は、11月22日の23:00をもって完売いたしました。
ご来場ご希望の方は、「当日券」をご購入頂きますようお願いいたします。
尚、「当日券」の発売は13:40からで、数に限りがございます。
会場では「当日券」発売前に、ご購入用の「整理券」を配布いたします。
「当日券」にお並び頂いてもご購入頂けない場合もございますのでご了承下さい。
★未就学児の入場について★
未就学児ご同伴ご希望のお客様には、「親子室」で対応させて頂きます。
第一生命ホールには、3名様まで入室できる「親子室」が2部屋あり、「1家族で1部屋」でご利用頂きます。「親子室」のご利用は保護者様が同席することが条件で、申し込み順で受け付けており、お子様はヤングシート扱いとさせて頂きます。「親子室」が埋まってしまった場合は、未就学児の入場はお断りします。
尚、「親子室の利用」は予約のみで受け付けており、「親子室チケット」(お子様のヤングシート・チケット含)は事前に郵送いたしますので、事前にチケット代金をお振り込む頂くことが条件となります。

第一生命ホール「親子室」/5階正面に2部屋

 伊福部昭氏が日本音楽集団に残した唯一の作品である「郢曲鬢多々良」は、その楽器編成と個々の楽器の扱い方によって、邦楽器による合奏の一つの方向性を示したものでありました。使用する楽器の取捨選択と伝統的な奏法を重視した音使いによって、「伝統楽器のソリストたちの集合体」という音楽集団の特性をさらに引き出すこととなり、まさに音楽集団の宝ともいうべき作品のひとつとなっております。
 また一方で、団員たちにとって「オーケストラ」という存在は、肯定的にしろ否定的にしろ、常に意識されてきたことは想像に難くありません。まして、団員が増加し特大の編成が可能になるに従って、ゾリステンとしてのアンサンブルから離れ、渾然一体となったオーケストラ的なサウンドを試みてみたくなるのは当然の成り行きです。その検証にあたって、民族主義的といわれる伊福部作品ほど適した音楽はないでしょう。「音楽集団版交響譚詩」を初演したとき、「はじめから音楽集団のために書かれたもののようだ」と言ってくださった方がいます。大規模編成が違和感なく、音楽集団の特質を失うことなく、新しい世界を広げることができた証しではないかと思います。
 20パート以上の邦楽器による大合奏は他に類を見ないでしょう。創立50周年を迎えた日本音楽集団の総力をあげた大編成サウンド、ぜひ皆さんに体験していただきたいと思います。

第213回定期演奏会 実行委員長 秋岸寛久


 日本を代表する作曲家・伊福部昭の生誕百年を祝す今年、日本音楽集団創立50 周年第213 回特別記念定期演奏会で特集を企画して頂き伊福部門下の一人として感謝申し上げます。生誕百年を記念して、数々のオーケストラ公演・テレビの特集番組・記念本や記念CD 等、邦人作曲家としてこれまで類を見ない盛り上がりをみせています。本公演のトリを飾る「日本狂詩曲」は、5年前の第197回定期公演のために私が日本音楽集団版としてアレンジした作品です。伊福部先生の邦楽曲には「郢曲鬢多々良」という音楽集団のための名曲がありますが、是非ともオーケストラ曲を音楽集団で演奏したいという団員の熱意からこれアレンジは生まれました。オーケストラ処女作として、そしてチェレプニン賞第1席世界デビューの作品として伊福部作品の中でも重要な位置にあるこの作品ですが、ある意味“ 邦楽的素材”を最も多く使用したオーケストラ曲でもあります。「民族の美感を通過させなければ真のインターナショナルには到達できない」と語っていた伊福部先生の最初にして最大の試みがこの「日本狂詩曲」には企図されています。ヴィオラのソロ、フルートの旋律、そして打楽器のリズムなどアレンジするというよりは、それらの先祖返りをするような感覚を覚えながらアレンジを進めました。伝統的な形式にはない邦楽器大編成曲の新しい方向性を感じさせてくれる日本音楽集団版「日本狂詩曲」をお楽しみ下さい。

作曲家 和田 薫


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