日本音楽集団
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 2007.9.14.(金) 第188回定期演奏会 日本音楽集団 × 和田 薫 喚起の時 II
◆ モニターレポート ◆

2003年、室内楽とオーケストラでサントリーホールを熱狂の渦と化した
「和田薫の世界〈喚起の時〉」が日本音楽集団の第188回定期公演に登場!

●企画意図●
 センセーショナルなアメリカデビュー作となった邦楽と打楽器の作品「楽市七座」が日本音楽集団らで初演されて来年で20年。この間、現代邦楽の存在意義は変容を遂げてきましたが、今、和田薫と日本音楽集団が現代の和楽の有り様をこのコンサートで創造し、現代邦楽の忘れかけた「喚起」を再生したいと考えます。
 古典本曲「鹿の遠音」をモチーフにした新作「鹿鳴新響」では、伝統と現代、邦楽と西洋の対峙を企図し、「犬夜叉」をはじめとする映像作品からの新作「音像三連」では、和田の劇伴音楽を芸術作品へ昇華します。そして津軽三味線の第一人者・木乃下真市氏をゲストに迎え日本音楽集団との初共演など、多彩なプログラムで新たな現代邦楽の地平を切り開いていく一夜となることでしょう。

2007年9月14日[金]午後7:00開演(午後6:30開場)
会場:津田ホール (JR千駄ケ谷駅下車)
主催:特定非営利活動法人日本音楽集団                                                      
助成:平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業                                   
協力:株式会社プロフェッショナル・パーカッション
入場料:全席指定 
     [前売] A5,000円 B4,000円 C3,000円
     [当日] A5,500円 B4,500円 C3,500円                   
チケット予約・日本音楽集団 TEL:03-3378-4741 FAX:03-3376-2033
E-mail:office@promusica.or.jp 
チケットぴあ・電子チケットぴあ pia.jp/t TEL: 0570-02-9999
ヤングシート:25歳以下の方にB,C席を割安料金で。
前日午前中までに日本音楽集団事務所へご連絡ください。

【プログラム】
1、座興七重 (1989)
 日本音楽集団の委嘱作品として作曲。音楽集団の標準形態の七重奏で書かれていて、各楽器がそれぞれ「みせ場」を持たせるよう構成されています。

2、鹿鳴新響 ―2本の尺八とチェロ、打楽器のための― (新作)
 (尺八/三橋貴風、加藤秀和 チェロ/菊地知也 打楽器/細谷一郎)
 古典本曲の「鹿の遠音」をベースとし、西洋楽器そして現代との交差を企図する。

3、楽市七座 ―篠笛、2人の日本打楽器奏者と4人の西洋打楽器奏者のための―(1988) 
 日本音楽集団との出会いの作品。日本の「ノリ」を邦楽と洋楽の立場で表現・競演を狙った。

4、海流 ―木乃下真市vs日本音楽集団―
 日本を代表する津軽三味線奏者・木乃下真市氏のオリジナル「海流」を日本音楽集団とのコンチェルトとし超絶なバトルを繰り広げることとなるでしょう。

5、3つの映像からの音像三連 ―「忠臣蔵外伝四谷怪談」「SAMURAI7」「犬夜叉」―(新作)
 「犬夜叉」「SAMURAI7」「忠臣蔵外伝四谷怪談」など邦楽器を多用した映像作品のモチーフを再構成し、邦楽オーケストラ作品として作曲されました。

6、和楽器オーケストラのための三連譚“熾・幻・舞”(2006) 
 2006年芸大卒業生による若く優秀なグループ「あいおい」で初演し、その後多くの再演を重ねてきた作品。日本音楽集団では初演。

【出演者】
 和田薫 (指揮・MC)
 木乃下真市 (津軽三味線)
 菊地知也 (チェロ/日本フィルハーモニー交響楽団首席奏者)
 細谷一郎 (打楽器)
 滝田美智子 (二十五絃箏)

尚、この公演に関するお問い合せは、
 日本音楽集団 TEL 03-3378-4741 E-mail:office@promusica.or.jp
までお願い致します。

【和田薫プロフィール】
 1962年、山口県下関市に生まれる。17歳から作曲法、和声法等を独学。
 1981年、東京音楽大学作曲科入学。作曲を伊福部昭、池野成の各氏に師事。指揮を汐澤安彦氏に師事。在学中、海上自衛隊東京音楽隊創立30周年記念コンクール、日本交響楽振興財団作曲賞等に入選。また、昭和59年度全国吹奏楽コンクールに「吹奏楽のための土俗的舞曲」が課題曲に選ばれる。
 同大学卒業後渡欧。アムステルダムを中心に各国オーケストラの活動や運営について視察する。1986年「オーケストラのための三つの断章」を北オランダフィルハーモニーオーケストラによって初演、熱狂的な成功をおさめる。翌年、アムステルダムフィルハーモニーオーケストラの定期演奏会のプログラムとしてコンセルトヘボウにおいて再演。1987年ニューヨークの国際現代音楽作曲家コンクールに「フルート、ハープ、打楽器のための相掛」が入選。1988年スウェーデンにおいて「オーケストラのための民舞組曲」がマルメシンフォニーオーケストラによって初演。その後、同作品はオランダ、フランス、イギリス、スイス、スペイン、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、米国、日本など各国で再演。1990年同作品をグラモフォンBISレーベルで世界同時発売。

 帰国後は、アニメや映画・テレビ・舞台・CDドラマ等幅広く活動し、日本テレビ系「金田一少年の事件簿」「犬夜叉」、フジテレビ系「ゲゲゲの鬼太郎」「バージンロード」テレビ東京系「ムシキング」「D.Gray-man」「忠臣蔵―決断の時」、松竹「花のお江戸の釣りバカ日誌」、東宝「ミスター・ルーキー」等数多くの劇伴音楽を手掛け、最新作では三國連太郎主演・神山征二郎監督「北辰斜めにさすところ」の音楽を担当する。
 '95年には松竹映画「忠臣蔵外伝四谷怪談」で、日本アカデミー賞音楽賞を受賞。
アレンジャーとしても、NHK「名曲アルバム」「みんなの童謡」「おーい、ニッポン」、テレビ朝日「題名のない音楽会21」等オーケストラを中心とした編曲や米良美一や宗次郎、林英哲、天満敦子らアーティストの編曲を担当する。

 またこれらの活動と共に、邦楽器の作品や民俗民謡をモチーフにした作品の発表、日本フィルハーモニー交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団、ピッツバーグ ニューミュージック アンサンブル等の海外からの委嘱作品の発表、及びシンフォニーオーケストラのコンサートに於ける企画、構成、作編曲等のプロデュースまで幅広い活動を続けている。
 2003年11月には、サントリーホールに於てオーケストラによる初の個展コンサート「和田薫の世界〈喚起の時〉」を催し好評を博す。

 オフィシャル Webサイト http://www.kaoru-wada.com

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