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日時: 2013年7月1日(月) 午後19:00開演(午後18:30開場)
会場: 津田ホール(JR千駄ケ谷駅下車)
入場料: 4,000円(全席自由) ヤングシート:2,000円(25歳以下の方・全席自由)
2013年初夏の一夜、日本音楽集団第209 回定期演奏会は、「現と異界のはざまで〜日本怪異譚〜」と題してお送りします。 人間には、過去の経験や気持ちの影の部分・負の部分を、妖怪や幽霊・神話などに投影して心の平安を保ってきた歴史があります。それらは単に恐怖の対象になるだけでは無く、愛着を持ったり折に触れて思い出さずにはいられないものになっています。 古くから日本人の心に寄り添ってきた邦楽器による演奏、そして団内作曲家の高橋久美子・篠田大介の二人による新曲もとても楽しみです。御来場をお待ち申し上げます。 (川崎絵都夫) 黒塚 -KUROZUKA-
「安達原の鬼婆」と聞けば、旅人の生き血を吸い、肉を食らっていたといわれる身の毛もよだつような伝説がある。が、能での「黒塚」(観世流は「安達原」)では、ただ恐ろしいだけの女ではなく、どこか悲哀が感じられる。ここでの「鬼」は孤独や悲しみ、そして生きるために犯してしまった業に苦しんだ末に「鬼」にならざるをえなかったわけで、宿を貸した山伏を最初から食らおうとは思っていない。むしろ自分が鬼だという秘密をあばかれた「怨」が焔となり、ヒトの心が鬼へと変わってしまったのだ。この「黒塚-KUROZUKA-」では、ともすれば鬼となりえるヒトの心の二面性を音で表現できたらと思う。 (作曲:高橋久美子)
組曲「幻獣絵巻物」
この度「現と異界のはざまで」というタイトルの演奏会に曲を書くということで、私がテーマとして選んだのは、日本に古くから言い伝えられている「幻獣」「妖怪」といった架空の生き物達です。 調べていくうちに様々なキャラクターに出会い、とても興味深く、愛着が湧いてきました。そこで、それらの個性的な生き物たちを組曲にしてみようと考えました。邦楽器で奏でる日本の珍獣たちを、どうぞお楽しみ下さい。 (作曲:篠田大介)
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