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『日本音楽集団 夏期合奏講習会2009』に参加してきました。 私自身、尺八を始めて30数年経ちますが、集団の音楽は、我々の次元を超えた所で存在する音楽だと思っていました。今までも「今度この曲を勉強するの。」と家内に見せられた楽譜(なぜか尺八譜も用意されていました。。。)は、とても手に負える代物ではなく、演奏は全て拒否。聞くだけでした。「いい曲だね。」の一言で通り過ごしてきていました。
昼食後、合奏講習が、作曲者の秋岸先生同席の上、稲田先生の指導で始まりました。各セッションの注意点、全体の曲の中でのパートの強弱、表現のあり方など、真剣且つ熱心なご指導を頂きました。合奏の難しさ・面白さが、指揮して頂く事で伝わってきました。4時間の合奏講習が瞬く間に過ぎており、緊張の中で始まった初日の講習が、素晴らしい合奏で終わりを迎えました。 初日の締めくくり、集団の皆様のミニコンサートは、それは見事で、我々参加者だけで聴くのが勿体無いくらいの演奏でした。普段の演奏会では聴くことの出来ない曲を何曲も披露して頂き、1日の緊張が一気に解きほぐされる感じがしました。その後の親睦会では、参加者の皆さんの顔も和らいで、楽しいひと時を過ごしました。 2日目、この日は長沢勝俊作、『秋の一日』でした。前日に引き続き、米沢先生にご指導頂き、「えっ!そんなこと知らなかった!」という事が次から次へと出てきて、メモ、メモ、またメモの連続でした。「いっぱい宿題を持って帰ってくださいね。」の、お言葉通り、本当に宿題が多く、家に帰ってからは調べることがたくさん有り、勉強をさせてもらっています。 2日間、講習会に参加して感じたことは、団員の方々の本当に熱心で献身的な姿でした。プロ中のプロの先生方に手取り足取りご指導頂き、また、裏方までして頂き、本当に感激しました。参加する前のあの異常な緊張感は余分なものだったなと感じました。 音楽集団の皆様、本当にありがとうございました。今後、益々のご活躍を心から応援しております。 愛知県 近藤和博
私はアマチュアの現代邦楽合奏団で打楽器を担当している。奏者が3人いるため、自然に各自得意なものをやることとなり、気づいてみれば、小鼓と大太鼓ばかりやってきた。生来不器用なこともあり、日本音楽集団の曲に特徴的な、いくつもの太鼓や小物類をずらりと並べて華麗に打つということにはなかなか手を出せずにいた。合奏団としては大曲・難曲をいくつもやっているのだが、自分の演奏するパートは、音色が重要でリズムはあまり複雑ではない場合が多い。小鼓は好きだし、忙しいのは苦手だし、このことになんの不満もなかった。 以来、毎年参加している。 講師の尾崎先生と多田先生は、楽器や曲にあわせたばちの選び方、ばちの持ち方から、さまざまな打ち方と音色の違い、リズムの感じ方、すばやくばち変えする方法、鈴などを置く際に不要な音を出さないこつなどなど、実演を交え、懇切丁寧に、惜しみなく教えてくださる。 午後は神田の会場に移動して合奏練習。指揮をされる先生によって表現や振り方、指摘ポイントが違うのがおもしろい。作曲をされた先生のお話を直接うかがえるのもありがたい。 合奏練習の始めの時に比べると、最後の通しの合奏の時は、だいぶよくなっていると自分でも思う。他のパートも、あきらかに格段によくなっている。短い時間に、不思議なほど。 ミニコンサートでは、定期では出会わないタイプの曲を、アルコール片手にくつろいで、至近距離で聞くことができる。その後の懇親会や打ち上げでは、各地で合奏を楽しんでらっしゃる方々とお知り合いになれるのが楽しい。ずいぶん遠いところからいらしているのに感心したりする。また、音楽集団の団員の方々の素顔にも触れることができる。 暑いさなかに、まったくのボランティアで、これだけ内容の濃い講習会を準備し、みっちりと指導し、すてきな演奏を聞かせ、打ち上げでも最後まで気配りをしてくださる音楽集団の方々には、ただ感謝の言葉しかない。 今年もありがとうございました。 伊藤美好(東京都在住) |
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