日本音楽集団
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フルート族の気鳴楽器で、竹製、ノン・リードの縦笛です。調(キー)に対応して半音刻みに楽器の長さがありますが、通常音楽集団の合奏で、良く使用される楽器は、Fis管・E管・D管・C管・H管・A管等です。Fis管やA管という呼び方は、その楽器が持つ最低音で呼び分けられている名称で、尺八は移調楽器ではありません。楽譜は実音で表記して下さい。特に指定のある場合を除いて、演奏者が作品の調性によってどの長さの楽器を使用するか選択しています。これは演奏中にも行なわれ、転調した時等、演奏者は楽器を持ち替え、新たな調に対応した楽器で演奏します。尺八には2種類あり、それらは指孔の数で区別され、その数は5つと7つです。オリジナルは5孔尺八で、指孔は5つあり、最低音から「ミ・ソ・ラ・シ・レ・ミ」と並んでいます。7孔尺八は20世紀中ごろに開発され、一般的に現代音楽で使用されます。指孔は7つで、その管の最低音(指孔を全部塞いでいる音)から各調の中で、「ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ」と並んでいます。各調に対応する楽器は長さが異なりますので、当然音域も各楽器で異なります。各楽器の表を参照して下さい。表の中で、「全音符」で表記されている音は「指孔を全開」にした音、「黒い音符」で表記した音は「指孔を半開」または「替え指」を使用して出す音です。全ての音が同じダイナミックレンジを持っている訳ではありません。又、スラーで括られた音域が通常使われている音域です。それより上の音域で表にある音も出ますが、レガートなメロディーに使った場合、期待したイメージを充分に表現できない場合もあります。

5孔尺八(×印で表記されている音は5孔尺八では出せません)
G管


Fis管 (比較的日本音楽集団で使用される楽器、通称一尺四寸)


F管


E管(最も一般的な楽器、通称一尺六寸)


Dis管


D管(最も一般的な楽器、通称一尺八寸)


Cis管



C管(比較的日本音楽集団で使用される楽器、通称二尺)


H管(比較的日本音楽集団で使用される楽器、通称二尺一寸)


A管(比較的日本音楽集団で使用される楽器、通称二尺三寸)

7 孔尺八
G管


Fis管(音楽集団の合奏で比較的使用される楽器、通称一尺四寸)


F管


E管(最も一般的な楽器、通称一尺六寸)


Dis管


D管(最も一般的な楽器、通称一尺八寸)


Cis管


C管(音楽集団の合奏で比較的使用される楽器、通称二尺)


H管(音楽集団の合奏で比較的使用される楽器、通称二尺一寸)


A管(音楽集団の合奏で比較的使用される楽器、通称二尺三寸)


音色
 尺八には、いくつかの特殊な奏法があり、それは音色の面において効果を発揮する。
これは西洋現代音楽(20世紀後半)における管楽器の特殊奏法と非常に通じるところが多く、フルートの現代奏法の殆ど全ては、日本の伝統的な音楽で実践されてきたのもである。
以下にいくつかの例を示す。
◆むら息(オーバーブロー)
◆そらね(スタカートの「むら息」)
◆フラッタータンギング
◆ ゆり
横ユリ:顎を横に動かすヴィブラート、音量の変化(音程の変化は無い)
縦ユリ:顎を縦に動かすヴィブラート、音程が上下する。
回しユリ:上記2種の混合

(監修:米澤浩・秋岸寛久)

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